モノで溢れかえる現代だからこそ、洗練された日本製のプロダクトがひと際精彩を放ちます。
ずっと愛用できる定番アイテムこそ、長く使える上質なものを選びたい。
ANSWEARは選りすぐりの日本製生地に、クオリティの高い日本の洋裁技術を取り入れたジャパンプロダクトです。
ANSWEARは徹底的に純国産での製作にこだわります。
消えていくMADE IN JAPAN
長引く不況と円高、ファストファッションの流行が起因し、多くのブランドやメーカーが海外で安い生地を調達して、安く縫製をする動きが相次ぎました。
そして海外へ生産拠点を移した結果、日本の繊維産業の現状はいまや悲惨な状況に追い込まれています。
参考文献「第1回アパレル・サプライチェーン研究会(論点資料)」(2015年12月24日 / 経済産業省 製造産業局)
現代の日本の「衣料品自給率」は非常に低く、国内市場におけるアパレル品の国産比率は、1990年の51.5%から直近で3.6%にまで減少しています。
国内で売られている服は、今や96.4%が輸入品です。
もはや海外製の衣料品を避けていたら、コーディネートの幅が限られる時代です。
繊維産業の国内の事業所も、20年間で約4分の1にまで減ってしまいました。
世界各国では国産品の販売を促進する取組みが実施されています。
例えばオーストラリアでは「Australian Grown」「Australian Made」というロゴを国産品に添付し、その購入を促す国産品愛用運動を展開しています。(*1)
このロゴを付けた商品は、食料品から日用雑貨まで1万点を超えています。
オーストラリアは世界的に見ても愛国心が強く、また国産品に対する意識が高いこともあり、国産品は幅広い層で購入されています。
昨今のデフレスパイラルがファストファッションブームに火をつけ、日本における衣料品の輸入浸透率は上昇し続けています。
消費者ニーズとは言え、結果的に日本国内の繊維産業を衰退させたのは我々日本人なのです。
国産品と純国産品の違い
あまり知られていないかもしれませんが、Tシャツの原産国表記は「縫製が行われた国」になります。(*2)
つまり海外製の生地であっても、日本で縫製されたTシャツであれば「国産品(MADE IN JAPAN)」と表示することができます。
もちろんそれらの商品も、衣料品の国産比率にカウントされます。
一方ANSWEARのTシャツは、「紡績→織り→整理加工→縫製→プリント→検品→仕上げ」まで、すべての工程を日本国内で一貫生産している「純国産品」です。
「国産品」と「純国産品」を合わせて衣料品の国産比率は3.6%なので、ANSWEARのような「純国産品」だけの比率は3.6%よりもさらに低い数値ということになります。
純国産へのこだわり
ANSWEARはなぜ純国産品にこだわるのか。
ひとつめの理由は「ANSWEARのTシャツは日本でしか作れないから」です。
肌が透けにくい厚手で編目の揃った生地、細かいオーダーに対応できる熟練した縫製技術など、現在提携している国内工場でなければANSWEARのTシャツは製作できません。
たとえ海外工場に同じ依頼をしても、おそらく生地や縫製の面において不良品率が高く、均一なクオリティは維持できないでしょう。
もうひとつは「日本の繊維産業の再生に寄与したい」という理由です。
最近では、中国の繊維産業における労働力も高騰してきています。
それを背景に海外SPA(製造小売)ブランドは、生産国をベトナムやインドネシアに移す「脱中国」の動きを見せています。
安価で商品を販売するために、少しでも労働コストが安い海外の国を探しては生産拠点を移す…。
このようなことの繰り返しているうちに、日本の繊維産業はいまや風前の灯となってしまいました。
世界からの絶賛とは裏腹に、衰退の一途を辿っているメイドインジャパンの衣料品。
日本に限らず、先進国において繊維産業は斜陽産業の位置づけであり、今後も最盛期のような著しい復興は望めないかもしれません。
しかしANSWEARとして純国産にこだわり続けることで、メイドインジャパンの魅力を少しでも多くの方に伝え、日本の繊維産業再生の一助になれればと思っています。
*1 参考文献「平成22年度 食料・農業・農村白書」(農林水産省)
*2 参考文献「商品の原産国に関する不当な表示」の原産国の定義に関する運用細則